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【富士登山 高山病回避 おすすめルート】御殿場ルート【アクセス・登頂時間】

【富士登山 高山病回避 おすすめルート】御殿場ルート【アクセス・登頂時間】


こんにちは。もりぞうです。

今回は富士登山に関する備忘的記事となります。本記事では僕個人のおすすめルートである【御殿場ルート】に関して都内からのアクセスおよび登頂に関する実績を皆さんに共有したいと思います。

目次

それではまいりましょう。

御殿場ルートをおすすめする理由


複数ある富士登山道のうち、今回チョイスしたのは【御殿場ルート】です。主な理由は以下の2点です。

  • 複数ある富士登山道のうち出発点の標高が低く、傾斜が緩やかなので山頂までの標高差が大きく、距離が長いため高度に徐々にに体を慣らせる事が可能
  • 4ルート中、最も登山者が少ないため、静かな登山が楽しめる。これは以前2度の富士登山失敗の経験に基づくもので、過去の2度の登頂失敗を元に御殿場ルートの上記メリットをとる事がベターだと判断した結果です。僕はこの思惑通り登頂を成功させる事ができました。実に3年がかりの登頂成功でした。

以下は2度の登頂失敗とそれに対する対処策の変遷です。この2点の対処が今回の登頂成功に結びついたと考えられると思っています。是非参考にしてみてください。

2度の登頂失敗と御殿場ルートをおすすめする理由

・1度目の挑戦(登頂失敗)
初めての富士登山挑戦。初めてということもあり当然ながら諸々の不安から登山ガイド付きのバスツアーに参加しました。

ツアーは新宿発のバスツアーで、最もポピュラーな登山ルートである、登山客の半数以上が利用する吉田ルートを進むもので、ツアーでは高山病対策のためにバス降車後の5合目で1時間の休憩+5合目から数十分の山小屋で夜を待ち、夜間に登頂を試みるものになっていました。

ただバスツアーであるため、他の参加者のペースに登山スピードに合わせる必要があるため、集団行動となります。そのため8合目まで進んだところでタイムアップ(帰りのバスの時刻に間に合わないため)。。泣く泣く下山する事が指示され、登頂を達成できませんでした。体力的には問題なくとても残念な挑戦に終わりました。。

・2度目の挑戦(登頂失敗)
1度目の失敗を繰り返さないよう、登山ガイドのないバスツアーをチョイス。

これは登山口までの行き帰りはバスツアーを利用するのだけど、登頂自体にはガイドをつけない形のもの。要は自分のペースでスイスイ登り、前回の時間ん制限のリスクを回避しようと試みたものでした。

ただこのペースアップが仇となり高山病に。。8合目到着時には頭痛と吐き気から登頂の意思は削がれ下山するしか選択の余地はありませんでした。。

・3度目の挑戦(登頂成功!)
そして次に、今回登頂を成功させた【御殿場ルート】をおすすめする理由です。前述の2度の失敗を元に以下のリスクを回避するためのプランを組みました。

◇考慮したリスクと改善プラン

  • 1)設定時間内に登頂できること(タイムアウトの回避)
    タイムアウトの排除を目的に、何時までにどこに行けければならない。といった制限時間そのものを排除するため、バスツアーの利用をやめました。最悪山小屋に2泊とかでも大丈夫なように。。当然ながら、人のペースにも合わせる必要がないよう2回目の挑戦時同様、登山ガイドも付けませんでした。現地までは電車バスの公共交通機関を使用することにしまいた。
  • 2)高山病を回避すること(確実に登頂する事)
    御殿場ルートは4ルートのうち最長のルートの部類に入り、健脚が要されることは有名です。ただし距離は長くなるもののなだらかな勾配であるため標高に対して徐々に体を慣らしていく事が可能です。これが高山病の予防につながると考えました。

◇結果
上記改善プランが功を奏し、無事時間的にも体力的にも余裕を持った登頂を達成する事ができました。またこのプランの追加のメリットとして、【御殿場ルート】は人が少なく吉田ルートに見られたような渋滞も起こる事がなく非常に快適な登山をする事ができた点が挙げられると思いました。

※【御殿場ルート】およびバスツアーを利用しないことのリスクとして下記が挙げられています。

  • 他ルートに比べて山小屋が少ない。(トイレや休憩場所が少なく、緊急時に対応できる施設がない)
  • 目標物が少ないため、夜間や濃霧時には道に迷いやすい。
  • 初めての富士登山で安心を求めるならガイド付きバスツアー登山が良い

ただし、今回はリスク受容のスタンスで考慮から外しました(緊急時には即下山をすると言う意思を持ってのことです)。この点に不安を感じられるもののどうしても登山したいという場合は、他ルートでの登頂をお勧めします(ポピュラーな吉田ルートがおすすめかな)。



御殿場ルートへのアクセス方法・登頂時間の記録

以下は2015年7月の登頂記録です。電車等公共交通機関のダイヤ改正など若干の変更はあるかもしれませんが参考にしていただければ幸いです。

新宿〜御殿場〜御殿場口新五合目

  • 6:45 新宿出発(あさぎり1号)
  • 8:21 御殿場駅到着
  • 10:25 登山バス乗車
  • 10:55 御殿場口新五合目到着

・新宿を出発し、御殿場駅到着から登山バス乗車までは約2時間の待ち時間がありました。御殿場駅周辺はあまりゆっくりできるところがなく、少し時間を持て余しました。簡易休憩所はあるのでそこで時間を潰す何か用意されることをお勧めします。
・御殿場駅から御殿場口新五合目まではバスで30分程度。

-あさぎり 1号

-御殿場口新五合目到着

御殿場ルート 登山

  • 11:45 御殿場口新五合目 出発
  • 16:45 赤岩八合目館到着

御殿場口新五合目到着後は、体を標高に慣らすためやく1時間待機ののち、登山開始です。天候は小雨。雨具を装備しゆっくりと当山開始。御殿場ルートは人が皆無で一時孤独に苛まれることもありましたが、ゆっくりゆっくり無心に登ること約 5時間。遅れていた高山病の症状も出ず無事計画通り宿泊先の山小屋「赤岩八合目館」に到着しました。

赤岩八号館ではカレーライスがおかわり無制限でいただけます。高山病になった前回のチャレンジと違いたらふくいただきました。この後は仮眠をとりご来光に合わせて起床します。

-御殿場口 登山開始の鳥居

-登山道には何もありません。静寂に包まれています

-赤池八合目館到着

赤池八合館のカレーライス(おかわり自由!)

御殿場ルート ご来光

  • 4:56 ご来光

4:30に起床し赤岩八号館にてご来光を待ちます。山頂でのご来光を望む方もいると思いますが、僕のおすすめは、ここ赤岩八号館でのご来光を望むことです。以前ツアーでガイドさんが言っていたことに「頂上で見るのも、ここ八号目で見るのもご来光の美しさは対して変わることはありません。

混雑する頂上で拝むよりむしろここ八合目ででゆっくり望むことをお勧めします」とのことでしたので。そもそも起きがけに登頂して疲れた状態で混雑した山頂でベストポジションを探すのは面倒だったのでここ八合目でご来光を待つことにしました。

-赤池八合目でのご来光

御殿場ルート 登頂・お鉢巡り・剣ヶ峰

  • 5:45 赤岩八合館出発
  • 7:06 御殿場ルート頂上到着
  • 7:55 お鉢巡り開始
  • 8:25 剣ヶ峰到着
  • 9:45 お鉢巡り終了

赤岩八合館ご来光を望んだのち、山頂に向け出発。山頂までは1時間弱。浅間大社を参拝してからおみくじをひいいて小休止。お鉢巡りを開始。途中お茶屋さんで休憩を挟みながら所要時間は2時間程度。

-山頂の鳥居

-火口

-お鉢巡り

-剣ヶ峰山頂にアタック

-剣ヶ峰山頂(日本の最高度地点)

-郵便局もあります

御殿場ルート 下山

  • 9:45 御電場ルート下山開始
  • 12:20 御殿場口新五合目到着

下山にかかった所要時間は2時間2時間半程度。ここでは初めての須走を体験。逆走して登ってくる強者もいましたw

御殿場〜新宿

  • 16:00 御殿場駅出発(あさぎり12号)
  • 17:39 新宿駅到着

御殿場新五合目から御殿場駅まではバスが出ています。ここでも若干電車との噛み合わせが悪く数十分待ち時間があった気がします。多目的トイレで着替えを済まして電車の時間を待ちました。

さいごに

繰り返しますが、本記事の執筆は2020年4月ですが上記登頂時期は2015年のシーズンです。情報の陳腐化も考えられます(特に公共交通機関のダイヤ)ので事前にご確認いただくことをお勧めします。

また昨今の感染症の影響で国内および富士登山へのインバウンドは、2021年のオリンピックまでの1年は戻ってこないのではとも言われています。これを機に日本人の僕たがこの富士山観光の事業継続に貢献してあげる事が必要と思っています。

インバウンドが停滞する分、渋滞の発生しない快適な登山ができるのではと個人的には期待しています。なんとかこの国難に屈する事なく今シーズンを無事迎え、国民皆が現地事業の継続に貢献してくれるといいなと。



もりぞう

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