こんにちは。もりぞうです。
今回は動画の「スタイル」について分かりやすく解説します。
動画の「スタイル」とは
スタイルは動画制作の企画・プランニングにおいて、コンセプトを決める際に大切な要素の一つで、動画の見た目や雰囲気を表します。
適切な「スタイル」を選ぶことで、動画に自分のイメージやメッセージを表現することができるでしょう。
具体的なスタイルの一例について解説します。
ドキュメンタリー
ドキュメンタリースタイルの動画は、現実に存在する人物や事件、場所などに焦点を当てて、その映像や音声、音楽を通じて説明することを目的とした動画のスタイルです。このスタイルの動画は、視聴者に客観的な情報を提供することを重視しています。
ドキュメンタリースタイルの動画の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 現実的な映像が使われることが多い
- 説明的なナレーションやインタビューが行われることがある
- 視聴者に客観的な情報を提供することを重視する
- 制作者は自分の意見を発することを避け、取材対象の人物や事件などに焦点を当てる
ドキュメンタリースタイルの動画は、実際に起こったことを映像や音声を通じて伝えることで、視聴者に情報を提供することを目的としています。物事を深く理解するためには、このスタイルの動画を見ることが有益です。
ナレーション
ナレーションスタイルは、映像とともに語り手による音声によって物事を説明するスタイルです。このスタイルは教育動画や製品の紹介、事件の説明などでよく使われます。
ナレーションスタイルでは、映像と同期して語り手が物事を説明することにより、わかりやすく把握しやすいコンテンツを作ることができます。また、語り手によって情報を加えたり、視聴者のイメージを強調することもできます。
ただし、ナレーションスタイルは映像との同期や語り手の信頼性などによって成功するかどうかが決まるところがありますので、作成する上では注意が必要です。
プロモーション
プロモーションビデオスタイルは、製品やサービスなどを販売するために作られる動画のスタイルです。このスタイルで作られた動画は、製品やサービスの特徴や利点を説明し、視聴者に購入を促すことを目的としています。
プロモーションビデオは、製品やサービスを視聴者にアピールするために効果的なグラフィックスや音楽、アニメーションなどを使って作られます。また、製品やサービスを使っている人々の感想や評判なども取り上げられることがあります。
プロモーションビデオスタイルは、製品やサービスをマーケティングするためによく使われている動画のスタイルです。視聴者に製品やサービスに興味を持ってもらうことができれば、購入意欲が高まります。そのため、効果的なプロモーションビデオを作ることは、マーケティング戦略にとって重要なポイントになります。
ミュージックビデオ
ミュージックビデオスタイルは、音楽と映像のコラボレーションを通じて、曲やアーティストを表現するための映像形式です。
このスタイルは音楽に合わせて様々なイメージや映像を使用して、曲の意味や雰囲気を引き立たせます。ミュージックビデオは、音楽に合ったアクションやストーリーライン、特殊効果などを使って演出することが一般的です。このスタイルは音楽の感情や雰囲気を映像とともに引き立たせ、視聴者を感動させることが目的です。
インタビュー
インタビュースタイルは、人物や団体などから情報や意見を尋ねる手法を用いた動画のスタイルです。このスタイルでは、主にインタビュアーが対象者に質問を行い、その回答を映像として収録します。このスタイルは、情報発信や認知度の向上、新しい情報の発見などを目的として用いられます。
インタビュースタイルは、記者会見や番組インタビューなどにも用いられています。また、YouTubeなどのサイトでも多くのインタビュー動画が公開されています。
このスタイルは、取材や質問のテクニック、回答のインパクトなどに配慮することが大切です。15歳でも理解できるように、具体的な例や制作上の注意点なども含め、明確な説明をすることが大切です。
スタイルを決める
スタイルはいつ決めるべきか?
動画制作において「スタイル」は、制作の最初のフェーズに決めるべきです。
動画のスタイルは、その動画のコンセプト、目的、ターゲットとなる視聴者などを考慮して決めることが大切で、予め決めたスタイルに沿うことで、動画制作のプロセスをスムーズにすることができます。
理由は次のようなメリットがあるからです。
- 目的意識が明確になる:スタイルを決めることで、動画を作ることの目的が明確になります。このことによって、制作の方針やスケジュールなどが決まり、作業がスムーズに進みます。
- 撮影技法が決まる:動画のスタイルに応じて、撮影技法やカメラアングル、構図などが決まります。これらを事前に決めることで、撮影の準備ができ、制作が効率的に進みます。
- 編集に向けた作業が決まる:スタイルを決めた上での撮影作業から、編集に向けた作業までの方針が決まります。このことによって、効率的な編集作業ができるようになります。
例えば、動画のスタイルが「ドキュメンタリー」の場合、”内容や映像に真実味を出すことが大切なので、説明やインタビューなどの素材を多用する方針やスケジュールを決めやすい” という感じ。
「スタイル」を正確に決めることができれば、動画制作のプロセスがスムーズになり、最終的には視聴者に伝わるより魅力的な動画を作ることができます。
制作途中でスタイルを変更しても良いのか?
制作途中でスタイルを変更することは、限られた予算やスケジュールの中での緊急対応などの理由から、よくあることです。
動画制作のスタイルを変更する際には、制作チームのスキルや設備、制作スケジュールなどによって影響することもありますので、変更する前に確認することが大切です。
スタイルに応じたカメラアングルや構図などの撮影技法
動画のスタイルに応じたカメラアングルや構図は、動画全体の雰囲気や印象を決定づけます。
以下は一部のスタイルに応じたカメラアングルや構図についての例です。
ただし、これらはあくまで一例であり、動画制作においてはスタイルに応じた適切なカメラアングルや構図の選択は、制作者のクリエイティブな判断によります。
- ドキュメンタリー:ドキュメンタリースタイルでは、実際に起こっていることを直接見せることを重視します。このために、実際に発生している事象を捉えるためにウインドウ構図、追跡構図などを使います。
- ナレーション:ナレーションが行われるシーンでは、物事に対する統一的な視点を提供するためにフロントアングルからのショットが使われます。
- ミュージックビデオ:ミュージックビデオでは、曲に合わせて多種多様なカメラアングルと構図が使われます。曲の持つテンポやエモーションに合わせて、迫力ある大型ショットから細部まで見えるクローズアップまで多様なショットが使われます。
まとめ
以上この記事では、動画制作においての「スタイル」に関する情報をまとめました。
スタイルは動画制作の中で重要な役割を持ち、制作の最初のフェーズでスタイルを決めることで、動画の構成や撮影の方法などが決まり、制作がスムーズに進むことが期待できます。
スタイルによって撮影するカメラアングルや構図なども異なりますので、スタイルの選択は制作の中で慎重に行う必要があります。
この記事を読んで動画制作においてのスタイルの重要性を再認識いただけたと思います。
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